バセドウ病発症~『オーダーメイドの貼り絵やさん』になるまでの話
17才で、「バセドウ病」と診断されました。
「通院と治療」中心の生活だった10代後半。
20才になると、「このままでは・・・ちょっと・・・」と思い始めます。
この時期、私がやっていたこと。
それは、「たくさん本を読む」こと。
世界を広げるために。そして「生きて」いるんだから「人生を楽しむヒント」を探すために。
23才、図書館で、「甲状腺の病気を治す本(栗原英夫ドクター著)」と出合います。
わかりやすい解説に感動、すぐにドクターにお手紙を書きました。
すると、速達にてお返事をくださり、栗原ドクター(岩手・盛岡)と私(大阪・岸和田)の文通が始まります。
何度かのやりとりの後、「盛岡市民公開講座 甲状腺の病気」という講演会に招待して
いただき、初めて実際にお会いして診察を受けました。
また、栗原ドクター監修で私の闘病記「負けないーバセドウ病と共に生きる」を出版していただきました。
現在、この冊子は、
●小学校、中学校、高校の保健室に教材として。
●「思春期外来」「循環器内科」等の待合室に。
●日本甲状腺学会様の資料として。
●「医療系の学部がある」大学の参考書として。
等、いろいろな場所に置かせていただいています。
バセドウ病に限らず、「外からみてわかりにくい」病気をお持ちの方の、「小さな支え」になれれば、と思います。
では、私が「なぜ」貼り絵を始めたのか…
それは…
2011.3.11
この日をキッカケに、「自分に出来ること」を真剣に考えました。
自分に出来ること。
それは「絵の力で、東北を、日本を元気にすること」でした。
言い換えると、それしか出来ないとも思いました。
そして、身近な素材で絵を創る・・・
身近な素材・・・「紙(折り紙や和紙)」を貼り絵にしよう!
この想いが『オーダーメイドの貼り絵やさん』の第一歩でした。
~作品紹介~
『光~tohoku~』
F6 (410×318mm)
☆東北へ、光届きますように。
そんな想いで描きました。
2009年、一冊の本との出会いから、岩手・盛岡のドクターとつながり、最良の治療法を
教えていただき、2010年には放射線治療(アイソトープ治療)を受け、快復の兆しが見え始めていました。
ドクターとの出会いに感謝し、少しずつ社会復帰に向けて動き出していた2011年、震災が起こりました。
私にとって、「東北」は「遠いところ」ではなく、「第二のふるさと」のような気がするのです・・・
それから、「貼り絵作家」としての活動がスタートしました。
2011年秋、縁あってSoHoアートギャラリー(大阪市・谷町九丁目)のオーナー様と出会うと、翌2012年には初個展開催、2014年に第二回個展開催と、私の「貼り絵作家」活動は広がります。
そして2015年『オーダーメイドの貼り絵やさん 岡森陽子』として、個展だけでなく、
貼り絵ワークショップの開催や、ポストカード等のグッズ販売、イベント主催など「貼り絵」という世界を開拓しています。